2010年8月30日月曜日

弁慶橋



 ホテルニューオータニのガーデンタワーを出て、赤坂方面へ歩くと、小さな 弁慶橋へさしかかる。
「かき氷食べよう!」と言いながら、橋のたもとの階段をトントンと降りて、桟橋のパラソルの下で‘抹茶のかき氷’を頼んだ。 かき氷は暑い所で食べなくちゃあね!
そこは釣り堀になっていて、ボートを出して釣っている若者もいる。水草で覆われ、ミズスマシも泳いでいて、時々魚がパシャリと跳ねた。
 外濠は殆んど埋められたけれど、弁慶濠は残り、弁慶橋も残っている。
以前の木製の橋の写真を見つけて、お借りしました。
かき氷を食べながら、見上げると高速道路がある。
「アッ!この道は時々走るワ!」と 彼女が言った。
彼女の車は白いベンツで、後部席に座ると肩の所から自動的にシートベルトが出てくる。
今もあの車に乗ってるのかな? 聞きそびれた。

2010年8月29日日曜日

着物ショー




 地下鉄南北線の四谷駅を出て聖イグナチオ教会の方へ歩いて行くと、今日は日曜日なので信者の方々が次々と入って行く。紀尾井町の尾張名古屋藩屋敷跡という石柱を左手に見て、上智大学を横に見ながら行くと、ホテルニューオオタニが見えてくる。
右手に近江彦根藩井伊家屋敷跡という石柱があった。
ホテルは彦根藩の中屋敷のあった場所に、建っているそうだ。
 ご近所のT氏に手配して頂いて‘着物ショー’を友人と見に行くことが出来た。初めての経験で圧倒されながら、暗くて、遠いのに下手な写真を撮ってみた。
毎年この時期の「鈴乃屋」さんのショーは、今年で50回目とかで商売の長い隆盛を誇っておられる。
 創業者の小泉清子氏は92歳で、御主人は戦死され二人の子を育て、商売を大きくなさった。
「焼け跡から再び日本の女性が、美しい着物が着られるようにと願った!」と 聞いた。
今も会長として、毎日出勤されていると知り感動しました。
舞台の上で挨拶され、宮沢りえちゃんと話される様子は、若々しくて輝いていた。

2010年8月27日金曜日

西瓜 (ウリ科)


 二人暮らしだと丸い西瓜は買わないけれど、今年は丸い西瓜を何度も買った。八百屋のお兄さんが、コンコンと叩いて「これが良いよ!」と選んでくれる。ネットを持参して持ち帰る途中に、近所の人に会うと「お孫さんが来てるの?」と聞かれる。
嬉しそうな顔をしているらしい。
 原産はサバンナ地帯や砂漠地帯で、動物達が水分を取る為に西瓜を食べるそうだ。それは白くて甘くないとか!
子供の頃は、半月のを両手に持って三日月になるまで、かぶりついた。残った白い部分を母は糠漬けにして、種は煎って食べていた。ヒマワリやカボチャの種も煎って食べた。今はメロンを食べるスプーンで上品に食べている。
 幼い人達のために、皮の部分を1cm×5cmにして、高さ10cmの赤い三角帽子に切って、小さなお皿に乗せて出すと大喜び!「オカワリクダサイ!」と言いながら食べる。
食べ残した形を「可愛~い!」と思うのは私だけ?
 

2010年8月25日水曜日

朝顔 (ヒルガオ科)


 入谷鬼子母神さんから言問通りにかけて立つ‘朝顔市’で、行灯仕立ての鉢を見てから、毎年作っている。
今年は遅くに植え六月末に6鉢作ってみた。種はご近所のMさんから頂いたもの。
昨日、起きて見たら15個咲いていた。今朝は33個咲いている。ここまできたらご近所に差し上げられる。
朝顔市に出されている鉢に近づくにはまだまだ!です。
的確な摘心と茎の誘導で、こんもりと形を整えていくのは難しい。支柱のプラスチックも気になってきた。来年はヒゴで作ろう!
 奈良時代に遣唐使が‘朝顔の種’を利尿剤として持ち返ったそうです。種には毒もあるらしいけれど、日本の夏の朝に、朝顔は欠かせない。

 

2010年8月18日水曜日

絵日記


 夏休みの子供達と親達を悩ませるものに、宿題の自由研究と絵日記があった。夏休み中は自由に研究課題をみつけて、観察を続けなさい!といわれても困った。雲・月・気象・蝉・蝶・花・葉など等を、どんな風にまとめればいいのか。工作や読書感想文もある。
 絵日記を書かない日が、2~3日はすぐ経ってしまう。
「何したっけ!毎日が同じで、書く事がない!」という理由で、海へ行ったり、山へ行ったり、田舎へ帰ったりした。
押入れの段ボール箱の中から、娘が幼稚園生の頃に描いた5冊の絵日記を取り出してみた。

 ある年の8月30日、竹橋の科学技術館で三人で遊んでいたら、三菱重工ビル爆破事件が起こった。
「もう二学期が始まるのに、何処へ行っていたんだ!心配してると思って、何度も電話したんだぞ!」と 九死に一生を得た夫に叱られた。

 平山郁夫(1930~2009)画伯の生家のある‘生口島(いくちじま)の美術館’には、画伯が小学生の頃の絵日記が何冊も展示してあります。
文章も絵も素晴らしくて、心底驚きました。
両親の事を書く時は、全て敬語を使っておられる。
お兄さんと将棋を指したり、雑巾がけをしたり、うさぎを野原に連れて行って運動させたり、お姉さんは‘茶花’を習っておられたらしい。
 海で泳いでいる日のと、花火をしている日の絵日記の絵葉書を買い、今も大切に持っている。

2010年8月15日日曜日

ひまわり(キク科) 日輪草


 五月末に、ご近所の小学5年生のM君から、お手紙を貰った。
「近ごろ少し暑くなって来ましたね。」と 始まった手紙です。「学校で‘ひまわりの種’を10個もらったので、7個さしあげます。育てていただくとうれしいです。」と 結んであった。
なんて嬉しいお手紙でしょうか!
早速、お返事を書いて、お礼に‘サンマリノ共和国’をテーマにした切手1枚をセロファン紙に包んで、封筒に入れた
後日、M君のママが種の由来のコピーを下さった。
阪神淡路大震災で亡くなった‘はるかちゃん(6年生)’の家の跡地に、その年の夏、再び咲いたひまわりの種を引き継ぎ、あちこちで育てているそうです。
 今朝、95cmに伸びていた。登校時にM君や他の子供達も見ているらしい。

2010年8月10日火曜日

塩土


 昨年の秋分の日にベランダの手すりに止まっていて、家で飼う事になったセキセイインコが、最近餌の食べ方が少なくなってきた。「ダイエットしてるの」と 聞いても知らん顔!
いつも煩いくらい啼くのに、最近は静かになった。
毎日与えているコマツナを食べると下痢するようになり、2日間くらい空けてから与えると、また緑色の便をして、止まり木が緑色に濡れた。
 鳥篭を買った小鳥屋さんへ相談に行った。「塩土を与えていますか?」「いいえ!」 其処で塩土(300円)を買ったら、「ここに入れて下げなさい。つつくと粉がこぼれるから!」と 塩土を入れる容器をおまけして下さった。
土や塩やミネラルなど小鳥には必要らしい。
 数日間家を空ける時は、鳥篭ごと預かってもらって助かっている。1泊500円です。
側で腰掛けて、小鳥屋さんとお喋りしていたおじいさんが、「冷房かけたり、過保護にすると弱るよ!」と いろいろ教えて下さった。今度はボレー粉(牡蠣)の事とダニとオウム病の心配を相談しよう。

2010年8月7日土曜日

トマト(ナス科)


 家庭菜園で作られた枝で熟れたトマトを頂いた。「やっぱり美味しいね!」 と頂きながら、ふと「スープにしなくちゃあ!」と残りを煮た。枝でしっかり熟れたトマトはスープやジュースにしてこそです。
皮は指でスースーと剥ける。フードプロセッサーにかけて、冷蔵庫に入れた。
夏の朝は‘冷たい赤いスープ’で元気がでます。
 トマトを見ると、映画‘ゴッドファザー’の中で、年老いたヴィト・コルレオーネが強い陽射しの下で、菜園の赤いトマトの生った支柱の間を、孫とかくれんぼしながら、追いかけっこしながら、倒れて亡くなった場面を思い出す。
シチリア島のトマトの色は、さぞ鮮やかだろう!

2010年8月3日火曜日

鯛の骨蒸し(こつむし)


 スーパーで養殖鯛のアラを、時々買うけれど‘骨蒸し’はしない。滅多にしないことに挑戦してみた。
鯛のアラを蒸した後の汁には、昆布のだしとコラーゲンが出ているけれど、臭みとアクがあるので、濃い味付けで寒天で煮凝りを作った。
骨蒸しは、別の鉢にアラ、豆腐、三つ葉、椎茸を盛って、別に作った澄んだダシを張ってから再び蒸した。
単純だけれど奥深い。

2010年8月2日月曜日

祝島 (伊波比島)



 「鯛が釣れてるよ~」と元気の良い連絡が入ってきた。暫らくすると「送るよ~」 と連絡があった。
周防灘と伊予灘の境界あたりに位置する‘祝島’から釣り船を出して、楽しく釣っておられるらしい。
いいなあ!  夏の瀬戸内海で一本釣りなんて幸せ!
早速包丁を研いで、インターネットで、「鯛の捌き方・ハマチの捌き方」を動画で学習する。鯵や鰯は得意だけれど、高級魚一本には縁がない。翌日、宅急便が届いた。
慣れない私の為に、ウロコや腸を取って下処理をして下さってあった。
 前日、人形町の俳句の会へ行く為に`蚊絣文様の麻上布’の着物を着たので、赤いマニキュアをしている!
この手で魚に立ち向かうのは、拙いなあ!と悩んだ。
 伊波比島(祝島)は、万葉の時代から船の安全を祈願する神霊の島です。一度訪れてみたい。