2011年12月14日水曜日

年用意

 新年を迎えるにあたって煤払いをしたり、窓拭き、正月用品を買いに行ったりと支度をすることを‘年用意’と言いますが、高い所を拭いたついでに、お屠蘇セットや雑煮椀や干支の置物を取り出しました。
 来年は辰年で、干支の中で唯一実際に見られない動物ですが、絵や工芸品に描かれていて親しい。ブータンの国旗にも描かれていた。子供の頃の近所の神社は‘龍王神社’という名前です。
袋から、いろんな龍が出てきた。12年前・24年前のものですが、箸置きは最近買いました。
                                              木村孝著の「きものがたり」に、吉祥文様(龍)の袋帯(龍村美術織物製)が載っています。錦織りなので〆るとなると難儀するだろう。一人では結べない。
 眺めているだけで、おめでたい気持ちになりました。

2011年12月8日木曜日

一人しゃぶしゃぶ

お稽古の帰りに、冷たい雨が降り出した。一人だし、午後1時半も回ったので、「一人しゃぶしゃぶ」のランチに(¥1250)しました。
大きなカウンターを囲んで、一人一人の鍋で食べるので、箸を出しかけたり、引っ込めたりすることなく、独り占めできる。
横並びの席なので、食べ方も気にせずにガツガツ食べられて気楽です。
カウンターの中の人が「‘あずき粥’のお変わりは?」とか、鍋の中の具材がなくなると「スープをお作りしますか?」と聞いてくれる。(マニュアル通りだけれど)
中国北方の料理だそうで、‘ショワ羊肉(ショワヤンロウ)’のショワは‘すすぐ’という意味らしいです。戦後、中国から帰還された方から広まった、ヘルシーな料理です。
ここの‘ごまだれ’の作り方を教えて欲しいけれど、聞いても無駄だろうと思った。

2011年12月4日日曜日

秩父の夜祭り

 日本三大曳き祭りの祇園祭・高山祭りに並ぶ、秩父夜祭りへ出かけました。
近所の公民館の主催で、ご近所の方々とワイワイとバスで出かけた。
秩父神社の例大祭の‘付け祭り’として、笠鉾と屋台が曳かれ始めたのは、300年前からと伝えられている。
秩父地方は埼玉県最北で、山深く峠を越えると山梨県に入る。
桑の生育に適した地で、絹織物を産出し、江戸時代には織物で栄えたそうです。山からの伏流水で日本酒が美味しい。
荒川上流の長瀞で遊んで、100年続いているという旅館で懐石料理を頂いた。「ここの温泉に入りたいなあ!」という人もいて、笑いながら暗くなって混んでいる町中へ入った。
神社の側で解散して、夫々見学に散った。
屋台の引き廻し・郷土芸能・歌舞伎・神楽・打ち上げ花火・地場産の品の販売と町中が煌々とした明かりの中で、ごった返している。26万5千人の人出だったらしい。
神社の中で見ることにした。神官に付き添われた黒漆の神輿・二頭の神馬が鳥居を出るところを見て、動画で撮ったりしたけれど、暗いから写真もうまくいかなかった。大きな古木が夜目にも素晴らしい!
9時半に帰路に着いたが、途中の休憩の折に豚汁を出して頂いて、その心配りに感激!家に着いたら夜中だった。

2011年11月30日水曜日

浄土遊

 24年前、智内兄助画伯は、つてを頼ってブータンへ入国し旅をされ、その後も何度も訪れて描いてこられている。
画集「浄土遊」の絵と文は、ブータンの神秘さを余す所なく描かれてあり、惹きつけられる。
目次の「帰依・転生・業・禊・掌・黄泉路・花・空・耽・鎮魂・縁・産」と題した絵は、自然の中で感じたままを現しておられる。
その中の「CHENCHO」は少年の僧がモデルです。「目を閉じたポーズをしている内に、スーと魂が抜けて眠ってしまうチェンチョと、細い線を重ねている僕の魂もフワフワと宙を漂っていく…」と描かれている。後ろのの文字は、チェンチョの名前がゾンガ語で書かれています。今では彼も立派な青年僧に成長しているだろうか?

2011年11月29日火曜日

ブータン王国の国王夫妻

 チベット仏教の国から日本へ、若い国王夫妻が新婚旅行で来られた。
国旗に龍の絵。国花はメコノプシス・ホリドウラ(ケシ科)。国木は糸杉。国鳥は渡鴉。
どんな花なんだろう?と調べたら、群青色の神秘的な花だった。‘ヒマラヤの青いケシ’の青より濃い青に見える。花弁が多いせいだろうか。
 数年前、友人から「ブータンに来ています!何たって空気と自然が素晴らしい!神秘の理由は、若い王様(ハンサムで未婚)と父王への信頼と親しみにあると思う!」という絵葉書が届いた。「お婆さんまで色鮮やかな織物‘キラ’を着ているのよ!」とあった。
今年六月の便りには「春に国王の妹さんが京都へ、秋には国王の結婚。」と。

 被災地の中学校を訪ねられた折に「君たちは龍を見たことがあるかい?僕は見たよ!僕の中にもいるよ!…どんな困難にも打ち勝って!」と話されたのには、本当に感動しました。

2011年11月28日月曜日

クリスマスの贈り物

 ポインセチア(トウダイグサ科)をあちこちで見かける季節になりました。
花言葉は「私の心は燃えています・祝福」なので、プレゼントにぴったりです。
メキシコ原産の情熱的な赤い葉は、クリスマスカラーなので、トナカイの橇の鈴の音がシャンシャンと聞こえてきそうです。

 ショーウインドーを覗きながら歩いていると‘SABON’の窓にリボンのかかった箱がアレンジされてあった。
オーストラリアの伝統的な製法に拘ったテルアビブの小さな手作り石鹸は、今や世界中に愛好者がいる。オリーブオイル・グリセリン・死海の塩や泥の天然ミネラル類をベースにしています。
入浴用品・ボディケア・フェイスケア・部屋の香り・男性用品・石鹸!どれも気軽なプレゼントになります。

2011年11月25日金曜日

生姜糖

 「初めて植えてみたけれど豊作でした!」と掘りたての生姜を頂きました。
節電を叫ばれているこの冬に限らず、生姜は一年中大切な食品です。
漢方薬として、食欲増進、毒消し、殺菌、喉に良い、身体を温める等などと知られています。外国でもジンジャーエールは好まれている。
下ろして小分けにして冷凍。甘酢につけてガリを沢山作りました。
近頃めったに出会わない‘生姜糖’を作ってみました。作り方が解らないので、インターネットに教えてもらった。薄切りにして、三回も茹で溢したのに、齧るとピリリと利いて癖になる。
江戸時代に伊勢神宮への供え物だったけれど、やがてお伊勢さん参りの土産として喜ばれていたらしい。