2013年11月19日火曜日

錦秋

北鎌倉の駅を出て、すぐ左手にある‘菓匠こまき’へ連れて行って頂きました。
夕方には無くなるので、予約の電話を入れて下さった。
今月の菓子は練りきりの‘初霜’です。一日一種類だけ作られるそうです。上にかかった細かい白いキラキラが霜のようにみえた。
のれんを分けて店に入ると、すぐに壁の「錦秋」が目につく。
紅葉の美しい季節!正にこの頃の言葉です。
Fさんが、「この菊の名前は?」と聞いていると「さ~?池の畔の白菊ですよ!」と清々しい娘さんが言った。
「この文字は、建長寺の前管長が書いて下さったのですよ!」と奥さんが言われた。
建長寺へも菓子を納めておられるのだろう。
窓に寄ると、白鷺池と秋の夕方の風景が広がっていました。

2013年11月17日日曜日

自衛隊音楽祭り

「主人の都合が悪く、行けなくなったので、ご一緒に如何ですか?」とY夫人が誘って下さった。
夜の部を頼んでいたけれど、午前の部のチケットがきたらしい。
いつもオシドリのようなご夫婦なのに、私なんかで良いのかしら?でも嬉しい!
地下鉄九段下駅を上がると、目の前が武道館です。
キリリとしたイケメンの隊員の方々の滑らかな誘導に従って席に着いた。思えば、防大2期生のY氏も若い頃は、素敵だったろう。今も気は優しくて力持ちです。
防衛副大臣の挨拶の後、陸・海・空自衛隊音楽隊の「英雄の証」で始まりました。

陸上・在米陸軍・防大儀仗隊・タイ王国陸軍・米海兵機動部隊・海上・自衛太鼓・航空の演奏は、2時間息もつかせぬ見事なドリル演奏でした。
今人気沸騰中の海上自衛隊の歌姫 三宅由香莉(3等海曹):ピアノ太田紗和子(2等海曹)の「海のおかあさん」が響いた。
航空自衛隊のドリル演奏は際立っていた。女性が多い。
防大のドラムメジャーも女性だった。圧倒的な男性社会へ飛び込む勇気!と思うのは、もう、ずれているのかもしれない。純粋に演奏と様式美を楽しんだ一日でした。
最後には、全部隊の合唱「花は咲く」。 退場時の演奏は「東京オリンピック(1964)ファンファーレ/マーチ」でした。
次の東京オリンピックを元気で見たいな!と思う。

2013年11月13日水曜日

上野の森

広大な敷地に、いくつもの美術館・博物館・動物園・芸大・上野高校・子規記念球場・五重塔・古墳などがあります。
友人の書を見に都美術館へ仲間と出かけました。
「黙々と聳える杉木立一本の裸木雪降る日の静寂」東山魁夷の文章を、見事に書き上げていました。
今回の作品は、詩文の他に俳句が多いように思った。
俳句結社「未来図」主宰鍵和田柚子とのコラボや中・高校生の書もありました。若い人達は、中国の古典漢字が多い。ここから学んでいくのだろうか?
ランチしてお喋りした後、国立博物館へ行こうとして、月曜日に気付いた。あ~残念!
散歩した後に、お茶して帰ろうかと、‘韻松亭の喫茶去’へ向かうと、三時からでした。あ~残念!
ここには麩饅頭がある。
不忍池へ降りて行く途中の花園稲荷神社へお参りした。
江戸時代は穴稲荷と言って、キツネの住処を祀ったらしいけれど、明治になり名前が変わったそうです。
今は静かだけれど、この場所は、彰義隊との最後の激戦地だった。
だらだらと降りて不忍池へ行くと、池は一面枯れ蓮ばかりだった。
渡り鳥ももう来ているのだろうが、姿が見えなかった。

2013年11月12日火曜日

隼人瓜 (うり科)

「畑で採れ過ぎたから貰って!」と野菜を頂いた。
その中に隼人瓜があった!早速塩揉みして、夕食に出したら「青臭くてまずいなあ!」と言う。
この新鮮な歯ごたえと緑の匂いが良いのに…!
やはり一塩して味噌か酒粕につけようと思った。
名古屋の奈良漬があったので、本職が漬けた濃い飴色の瓜は食べて、残りの床に漬け込みました。
隼人瓜は、熱帯アメリカ原産で、鹿児島から入ってきたので、隼人と呼ばれてきたらしい。
サラダや炒め物や煮物で美味しいそうです。
半分に切るとすぐにベトベトの液が出てくる。それを擦り合わせて洗い流して、アクを取る。キュウリのヘタを擦ってアクを取るのに似ている。
この緑色は、ベトナム・仏共同制作映画「青いパパイヤの香り」の中の、‘未熟なパパイヤの炒め物’を思い出させた。

2013年11月10日日曜日

文化祭

9日・10日と近くの公民館で、文化祭が行われた。
11月の文化の日の頃に、あちこちで開かれています。
公民館は、地域の人々の為の様々な定期講座や運動や娯楽の場を提供しています。
一年間の行事をまとめて発表会のようなもので、賑わいます。
昨日は、コーラスの発表を聞きに行きました。スクウェアーダンス・カラオケ・太極拳や近所の高校のチアーガールのデモンストレーション・日本舞踊もあり賑やかです。
‘手量りをしてみましょう!’というコーナーでは、野菜などの量を量っていた。
外の広場にはテントを出して、おでん・餅・綿菓子・豚汁の店も出ている。
Y子さんは、お茶の教室をしていたので、以前はお茶席も設けていたが、今は教室がなくなったのでない。腕っこきの写真展示もありました。
近頃グランドゴルフのグループが出来たので、勧誘していました。
公民館の正面玄関を、S子さんの大きな活け花が華やかに飾られていた。実家の庭から、車で運んできたという野菊と南天の実が見事です。
事務所は市役所の職員が常駐しているが、運営は市民の方々が相談しながらしておられる。

10月に‘初心者の為の中国語講座’を4回受けました。
脳が劣化したゴム状態の私は、何も憶えていないけれど、上海出身の先生の話は、日本人と中国人の考え方の違いを際立たせるものだった。
料理の名前を沢山聞いたので、ノートを持って、上海へ美味しいものを食べに行きたい。

2013年11月6日水曜日

一万円札

デパートで買い物をして精算していたら、隣で、年配の女性が「これでお支払い出来ますか?」と財布から一万円札を出していた。
横を見ると濃い色調で「エエッ!」と言いそうになった。
「大丈夫で御座います!」ということで精算していました。
もっとよく見たいな!と思って「昔の一万円札ですね!失礼ですが、見せて頂けます?」と聞いてみた。
精算が終わり、二人で椅子にかけて、お喋りしました。「スーパーで出したら、レジの若い人が、事務所へ行ったきりで困ったことがあるので、デパートで使うようにしているの!家にはこれが沢山あるの!私も働いていたからね!」と言った。「まあ~好いですね!」と笑いながら言って別れた。
彼女は、贅沢な感じのしない、人の好さそうな人だった。日本の高度成長時代に一生懸命働いて、使いもせず、家に貯めていったのだろう!
まあ聖徳太子さんの神々しいこと!それに大きい!
毎月20日の給料日には、袋を渡され、おし拝んで頂いたものです。いつの頃からか銀行振り込みになって、拝まなくなった。
一万円札は3種類(c・d・e号券)あって、最初のは、1958~1986年に発行、今も有効です。裏の鳳凰・すかしの法隆寺の夢殿も美しい。大きさは、8×14mmほど大きい。

2013年11月4日月曜日

成川美術館

川口市制施行80周年記念事業として、日本画展が文化センター・リリアで開かれています。
元箱根にある成川美術館のオーナーで、館長でもある成川實氏が市内に住んでおられる縁で、その協力で41点(14名)を展示して下さった。(無料)
11時からは、日本画家平松礼二氏のギャラリートークがあるので出かけました。
7月~10月31日までフランスのジベルニー印象画美術館で、個展を開かれて帰国されたばかりでしたが、その折の様子を語って下さった。
ジベルニーは、人口500人の‘モネの家’のある町です。
お世話された仏人の女性教授・評論家の方々が、やまと絵や浮世絵がフランスの絵画に与えた影響。個展の評判が素晴らしくて、書籍が全て売り切れ、追加した事。‘桔梗が原’について話された。
狭い会場なので、一番奥の「敦煌鳴沙・敦煌三危」平山郁夫 大屏風の前で、市長・駐ドイツ大使・成川實氏の挨拶を聞いていたけれど、「桔梗が原」平松礼二 の屏風の方へ移動。
平松氏が「平山先生の絵にお尻を向けて話すのは申し訳なくて、すみませんが。」と言われて、成程と思った。
平山先生とは家が近く、毎朝近くの神社にお参りされておられるのを、見かけられたそうです。
会場は、立錐の余地もない状態でした。
終わって、そこここで先生方に質問して、輪が出来ていた。待っていて、成川氏に失礼とは思いつつ聞きました。
「いつ頃から絵画を集めようと思われたのですか?」
「結婚して家を建てた時に、壁に絵が欲しいね!と銀座の画廊で求めたのが最初です。それからです。」とおっしゃった。上品な雰囲気で、上質な背広を着てらして、ネクタイが好もしかった。
昭和63年に開館した箱根の美術館を、昨夏訪ねました。多くの作品は、戦後の日本画で、これからの画家の作品もある。
ロビーから見える芦ノ湖・箱根神社の赤い鳥居・その向こうの大きな富士山は、NHKの正月や天気予報でよく見ます。
その風景が見える全面総ガラス張りのティールームの食器は、全て芸術品で壊さないかとヒヤヒヤした。
庭の彫刻と夏の花々の間でも遊びました。

「友千」 牧 進 花鳥画
箱根の美術館内で買ったストール!