2009年6月25日木曜日

アートランドホテル

 蓼科湖を見下ろすアートランドホテルのマリー・ローランサン美術館をたづねた。お昼にフランス料理を頂くのは、どなたの結婚式以来かしら?最初にオードブルは撮ったけれど、スープからは、食べる方に心を奪われて撮るのを忘れてしまった。ホテルの地下1階にマリー・ローランサン美術館がある。
 マリー・ローランサン(1883~1956年)の、20歳頃の自画像は、黒・白・茶色で陰気くさい、きつい表情のものだった。そこから彼女だけの薔薇色と空色の夢見るような少女へと変わっていく。やがて経済的なこともあり、濃い黄色・青・黒も使う絵に変わってゆく。学芸員の方のお話は、‘ある女性画家の一生’だった。500点余の油彩・水彩・デッサン・版画・挿絵本などある。 アンドレ・ジッドも彼女の版画を本に使っている。
マリーの遺産は、養女の生活を保障したうえで、莫大な財産は孤児院と修道女慈善団へ寄贈された。亡骸は純白のドレスに包まれ、手に一輪の薔薇、胸のうえには、若い頃に別れた恋人・詩人アポリネールからの手紙の束がのせられていた。
 美術館から外へ出ると、一日中降った雨は霧になりホテルを包み、蓼科湖を隠していた。

2 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

まだ高校生だった頃に、不思議な色彩の絵に出会いました。マリー ローランサンの作品は、私も大好きです。大人になってから何時だったか、都心で作品展があったときに一緒に見に行きましたね。思い出にと、プリントされた小さな作品を買ったのを覚えています。懐かしくも、波乱の多かった時間へと思い出戻りしています。

つるばみ さんのコメント...

ローランサンの人生も波乱万丈!一人一人、それぞれの人生も、平坦じゃないのよね。
 でも、笑いながら、「しょうがないよね!」って言いたいね。