昨年末、松山事件の斉藤幸夫さんの母ヒデさんが101歳で亡くなられた。仙台の繁華街一番町で、息子の無実を訴えて、いつも立っておられるのを見たのは昭和55年頃だった。ひっつめ髪で日焼けした小柄な方で、肩のたすきには、「無実の息子を死刑から救って下さい」と書いてあった。二度目に見かけた時に小冊子を貰いカンパした。三度目に見かけた時に署名して話した。それから見かけると挨拶をした。
いつも穏やかだけれど、鬼気迫るものにうたれた事を、今もはっきり思い出すことができる。
40歳頃の私は、中高生の良い子供達の母親で、何の煩いもなく楽しく暮らしていたので、ヒデさんの姿は衝撃的だった。これからの人生に何が起こるかわからないという強い恐れを持ち、そして何が起ころうと子供達の母を生きるんだと強く思った。
昭和59年に仙台地裁で再審無罪判決が出た。
それから24年間を生きられたのだと思った。
2009年2月22日日曜日
花椿通り
戦争中には、大勢の生徒を海軍兵学校へ合格させたという学校は、男子一色だった。、女子の人数は少なく、隅の方に小さくなっていたけれど、今となっては女子の方が元気が良い。
少し早目に出かけて銀座の街を歩いた。通りの名前が、御門・金春・並木・すずらん・みゆき・数奇屋・ガス灯・花椿ときれいで、それぞれ街灯が違う。普通のビルの一階に消防車一台が収まっていて、丁度朝の訓練を数人でしておられた。キョロキョロしながら歩いていたので、案の定、道に迷ってしまった。
2009年2月18日水曜日
凧市
「二の午や火防せの凧を子の家に」 つるばみ
2009年2月17日火曜日
ラ・トラヴィアータ(道に迷った女)
東京文化会館へ、二期会の「椿姫」を見に行った。オペラの事は何も知らないので、これまでオペラ一筋に鑑賞してこられたAさんに連れて行って頂いた。チケットを手にしたのが半年前で、少し予備知識も仕入れた。お話もいろいろ伺って楽しみにしていた。
アレキサンドラ・デュマ・フィスの小説「椿の花を持つ女」を読んで、彼の実体験の恋の物語だとも知った。パリの高級娼婦ヴィオレッタとプロヴァンスの資産家の息子アルフレードの恋は、結核と父親に拠って、秋から冬の短い間で終わってしまう。
音楽とプリマドンナのソプラノに酔っているうちに、3幕目も感動的な盛り上がりの中で終わった。Aさんは何度もご覧になっているので、「舞台装置、衣装、照明とテノールの方の声の伸びがチョッとね。いつも最後は涙が零れるんだけれど…」とおっしゃったけれど、私は舞台の両脇に浮かび上がる字幕に助けられて、よく判り泣いてしまった。
ヴェルディの曲は、優雅で身体の中にしみこんでくる。東京フィルハーモニー交響楽団の演奏も素晴らしくてジーンとした。「一年に一度で良いから、又御一緒させて下さいね。」と Aさんにお願いした。
アレキサンドラ・デュマ・フィスの小説「椿の花を持つ女」を読んで、彼の実体験の恋の物語だとも知った。パリの高級娼婦ヴィオレッタとプロヴァンスの資産家の息子アルフレードの恋は、結核と父親に拠って、秋から冬の短い間で終わってしまう。
音楽とプリマドンナのソプラノに酔っているうちに、3幕目も感動的な盛り上がりの中で終わった。Aさんは何度もご覧になっているので、「舞台装置、衣装、照明とテノールの方の声の伸びがチョッとね。いつも最後は涙が零れるんだけれど…」とおっしゃったけれど、私は舞台の両脇に浮かび上がる字幕に助けられて、よく判り泣いてしまった。
ヴェルディの曲は、優雅で身体の中にしみこんでくる。東京フィルハーモニー交響楽団の演奏も素晴らしくてジーンとした。「一年に一度で良いから、又御一緒させて下さいね。」と Aさんにお願いした。
2009年2月12日木曜日
竹筒
2009年2月9日月曜日
2009年2月5日木曜日
早春
白い八角形の野島埼灯台を見ながら、車を進めて、昼はお寿司を食べた。農産物の市場で見事な‘聖護院かぶ’を見つけて、千枚漬けにすることに。 おみやげは、千倉の‘目刺’です。目刺は、春の季語だし、安いし、身体に良いしで決めました。
「目刺食ぶ潮の香りを引き寄せて」 つるばみ
2009年2月2日月曜日
如月
寒いけれど、節分・立春になると、雛人形を飾らねばと浮き立つ気持ちになる。豆まきの時は、私の心の中の鬼にも‘鬼討ち豆’を、ぶっつけよう!!
小さな孫の為に、木目込みの雛人形を作った。銀座‘香十’で小さな雪洞も求めた。以前、友人から貰った‘布に印刷した雛人形’を 額に入れてみた。
食べた蛤に和紙を着せたり、アサリに小布を貼ったり、伊万里焼、清水焼、高千穂神社の土鈴、七宝焼、クリスタルガラス、まくらめ編み、箱根の木工細工 と長い年月に、沢山の雛人形が集まってきた。 今週は、房総半島へ 早春 を見つけに行くつもりだ。
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