つわぶき(キク科)の葉は、一年中濃い緑で、艶々です。 地味だけれど、地味だから好きだ。
自転車置き場の裏に植えられていた‘つわぶき’が増えに増えたので、株分けしてあちこちに移植した。晩秋から初冬にかけて、黄色い花があちこちに咲いています。
若い頃、日南海岸の崖に群生している‘つわぶき’が、一面に咲いているのを見た。太平洋の群青の大きなうねりに面して可憐に見えた。もう冬だったのに、「タンポポの花だあ!」と 叫んで笑われたっけ。
黄色い花は、陽が暮れてもパッチリと咲いている。その昔、夜の街に闇があった頃、暗闇に明るく咲いている‘つわの花’は、灯りを点したように見えたのでしょう。 ‘石蕗明り’という言葉がある。
通夜帰り 足もと点す 石蕗明り つるばみ
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