2009年9月30日水曜日

収穫


 九月の‘中庭花壇の日’には、八名で、コスモス(50苗)・カランコエ(25苗)・ナデシコ(25苗)を植えつけた。最後に‘葡萄’を収穫したが、皮は固く、酸っぱく、渋かった。「でも、野生の葡萄の魅力があるねえ」と自画自賛!きれいな皿にのせると絵になる。写生するのも良いなあ。 数日間、眺めて、砂糖で煮て、ジュースを作った。葡萄を花壇へ降ろしたKさんと、仲間のSさんと三人で乾杯! 部屋中に葡萄の香りが満ちて満足しました。

2009年9月27日日曜日

酔芙蓉 (アオイ科フヨウ属)


 酔芙蓉の咲いているところに、初めて出会った。朝咲いた幾重にも重なった白い花びらは、やがて桃色に変わり始め、夕方紅くな って、丸く縮んで落ちる一日花 。 佐倉のDIC(株)総合研究所のある9万坪の敷地に、川村記念美術館がある。美術館を出ると白鳥のいる池の景色に出会う。右の方へ歩いている時に、酔芙蓉の咲いてるのを見つけた。
その日は、台風14号が小笠原諸島あたりにいたので、3時過ぎなのに、空は暗く、紅くなった花が、幾つもあった。
 数年まえ、柳川の掘り割りを‘どんこ船’で進んでいる時に、船頭さんが、「今は咲いていないけれど」 と川べりの‘酔っ払いの酔芙蓉’の花を、面白おかしく話していたっけ。

2009年9月24日木曜日

高麗豆腐

 撮影会の折に求めた高麗豆腐は、秩父の黒大豆で作った木綿豆腐を、秩父の米麹と大豆で作った味噌で包んであった。 和紙に包まれてお り、食べ頃の日付が、マジックで書いてある。ようやく9月21日がきたので、切ってみると淡い紫色をしている。気持ち悪いなあ!と言いながらも、我が家の‘毒見役’なので食す。
‘まったりとしたこくがあり、胡麻豆腐よりもなめらかで、かすかな大豆の甘みがした。日本酒に合う。月の出を待ちながら、一献傾けるのに合っているなあ。

      「待つ宵や薄紫の高麗豆腐」     つるばみ

2009年9月22日火曜日

彼岸花 (ヒガンバナ科)


 多年草の球根植物で、朝鮮半島から稲作と共に、日本にやって来た外来種です。学名のLycorisは、有毒のリコリンを含む・radiataは放射線状のという意味らしい。田の畦や土葬した周りに植えて、モグラ、ネズミ、虫の進入を防いだなんて!

2009年9月21日月曜日

佐倉藩主 堀田正倫

江戸幕府最後の佐倉藩主の邸宅を訪ねた。明治期の和風建築と庭園は品格と開放感があった。印旛沼からの高崎川を下に見て、3万坪の広さという。冠木門を入ると、泰山木、百日紅、桜、トベラの大木があった。 ボランティアガイド(女性50歳くらい)が、楽しそうに郷土
の誇りといったふうに、熱心に説明して下さる。
 譜代大名堀田氏は、明治になり東京で華族の暮らしをしていたが、趣意書を提出して、24年に「郷土の農業、産業、教育に努めたい」 と佐倉へ帰られたということだ。「まあ、なんて立派な方でしょう!」と、私は思わず言ってしまった。「そう!そう思うでしょう?」と彼女は嬉しそうに言って、皆で盛り上がった。
 広い屋敷を尋ねた折りに、一人、列から離れて、廊下の端まで行って雪隠へ迷い込む癖があるので、しっかり付いて周った。 ある部屋の袋戸棚にバティック模様の紙が張ってあり、七宝焼きの引き手が使われていて、新しい時代を表しているなあ!とおもった。
 敷地の一角は、病院・養老院などになっていて、車椅子の人などが、木立の中をあちらこちらと散歩していた。

2009年9月19日土曜日

ハーブティー

 ローズピップは、‘ロサカニーナ(バラ科)’の実です。‘ロサ’はイタリア語で‘バラ’という意味とか。お茶にしたり、ジャムに、オイルに使う。殆んどが、チリ・アンデス地方のもので輸入品です。ハイビスカスと言っているのは ‘ローゼル(アオイ科)’のことで、クリーム色の花が咲く。どちらもVCを多く含んでいて、熱に強く酸っぱくて疲れがとれます。

2009年9月17日木曜日

秋ウコン(鬱金) (ショウガ科) 英名ターメリック


 「彼岸花の咲く巾着田へ撮影会に行きますが、好かったらどうぞ!」と誘って下さった。以前から行ってみたい所だったので、喜んで8名の最後尾にくっ付いて出かけた。秋の空気の美味しい高麗駅に着くと群生地までの道の両側に、ズラーっとテントを張って農産物の店が出ている。ウコンの花が活けてある店を見つけた。ウコンを出荷しているそうで、「こんな花が咲くんですよ!」と言われた。カレーを煮る時に少しづつ入れようと、小袋(20g200円)を買った。途中の豆腐屋さんで、黒大豆の木綿豆腐の味噌漬けも見つけた。高麗川が蛇行して出来た一帯の木立の中に‘彼岸花’が行けども行けども咲いている。堪能して川原でお弁当を食べた。この土地の畑作・稲作・養蚕・茶・川漁・炭焼き・林業などの民具が展示してある‘高麗郷民俗資料館’も興味深かった。帰り道、北海道で見かけるような建物のオープンテラスに座りほっとする。‘ローズヒップとハイビスカスのtea ’を頼んだら、I氏が撮影されたので驚いた。早速真似して撮影。ルビー色したtea と木漏れ陽に揺れる赤い影も美しい!此処にも儚く美しい物があった。

2009年9月14日月曜日

「海の上のお城」







 「千葉へ 行って、お寿司を食べて、スパへ行かない?」と誘われて出かけた。ライトバンに6人が乗りこんで出発。夕方の‘海ほたる’は混むからと、まず寄ったのだけれど、月曜日の午前9時過ぎに駐車場は満杯状態。アクアラインの‘800円効果’かしら?
 4Fのアクアプラザをブラブラしていたら、幻想的な展示に出会った。縦横2.4m×1.8mで高さ1m。ケント紙で作られている。照明は刻々と変わり、観覧車も電車も動く。
東京芸大工芸科3年生の伊藤航さんの作品で、2008年度の芸大祭でグランプリを受けられたと書かれてあった。釘付けになってしまった。

2009年9月10日木曜日

天蚕

 緑色の山繭蛾の幼虫は、クヌギ・ナラ・カシワの葉を食べて、緑色の野繭を作る。安曇野穂高町の天蚕センターへ見学に行った折り、その絹布の美しさに驚嘆した。
天女の羽衣は、お伽噺の中だけのものではなかった!と思った。 売店で、‘ウスバカゲロウの羽根の色をしたストール’を見つけた…。
 吹上御苑の林の中で、明治以降の皇后方が育てて居られるそうだ。 2年前、ご近所のY氏が宮内庁に申請して下さって、近所の方11名は御苑内を見学することが出来た。お堀端の銀杏が、あらかた散ってしまった頃だった。
桔梗門から入り、案内人の誘導で300人が歩いた。 富士見櫓(1659年再建、関東大震災後の修復)・伏見櫓(家光の頃に京の伏見城から移築)を見上げていると、江戸城内に居るんだ!と感激したっけ。 美しく紅葉している林の向こうに吹上御所があり、林の中へ足を踏み入れる事は出来ない。案内人が「天蚕小屋がありますよ。」と話された。

2009年9月7日月曜日

「CAMBODIA」

 有楽町マリオンの12階のホールへ安保徹先生の「エネルギー生成で知る 食、病気、癌」 という講演を聞きに行った。青森弁の微かに残る優しい話し方だけれど内容は深くて難しかった。
しっかりnote したけれど、帰ってから復習ね!と著書「免疫進化論」を求めた。
 11階へ降りると、「カンボジアの子供達」の写真展があった。会場には、立岡秀之氏が丸顔でニコニコと立ち話をしておられた。そこには、生き生きとした表情の子供達に囲まれているような感覚があった。、笑い声が響いて来るような写真展!逞しい裸足!真っ白い歯!粗食で硬い物を食べ、甘いものは自分で、もぎ取って齧る果物くらいか。甘い葉っぱも知っているだろうナ。出口で‘カンボジア支援基金’に寄付した。
 帰りは、隣のビルの‘椿屋珈琲店’へ寄るつもりだったので、「ケーキは我慢しよう!」と思いながら歩いた。黒い服に真っ白いエプロンの店員さん達は素敵!カウンター席で、コーヒーを入れる手捌きをうっとりと見ていたら、コロッと忘れて‘シホンケーキ(アールグレー)’を頼んでしまった。
 有楽町駅のプラットホームに上がって‘街灯’を見つけた。

2009年9月5日土曜日

烏瓜(からすうり) (ウリ科)

 秋が深まってきた頃に散歩をしていると、稀に‘烏瓜’のオレンジ色の実を見つけることがある。
 庭師の入るような家とか、マンションの周りでは見かけないけれど、古びて傷んだような家に、絡みついていたりする。
 見つけた時に、その家のお爺さんに尋ねたことがある。「母さん(亡くなった奥さん)が、群馬の実家から持ってきて植えた。」と言われた。「花は夜中に咲くよ。雌雄があるんだ。」と。
‘婆さん’と言われるより‘母さん’と言われる方が好もしい。
「カラスが食べに来ますか?」と聞くと「いやー、来んねエ。」と。
 星野立子氏が、灯りを持って‘烏瓜の花’を見に行った時の句を作っておられる。
 一夜で散る花であり ヨルガオ も 月下美人も ‘一夜花’である。写真は、インターネットから借用しました。


2009年9月2日水曜日

折り紙


  「折り紙は脳トレになるよ!」とプレゼントされた。15cm×15cmの江戸千代紙に折り図の解説が、日本語と英語と付いている。
一年12ヶ月を折っていく。1月は丹頂鶴と亀。2月は節分の鬼と豆を入れる角香箱。3月は雛祭りと椿。といった具合に。
 江戸時代からの伝統的な図柄は、京都の公家文化から生まれた‘有職千代紙’と違い江戸独特の文様です。丹頂鶴は雲立湧の文様・亀は松(三番叟)・鬼は源氏車・桐に鳳凰・三階松・火焔太鼓・麻の葉・吉原つなぎ・流水・獅子毛・江戸文字・娘縞等など。
武士や町人の子女に愛されたという‘江戸千代紙’にすっかり魅了されてしまった。