2010年2月19日金曜日

デンドロビューム(ラン科 石斛属)


 まだまだ寒いけれど、デンドロビュ-ムが、沢山の花をつけた。
「春も近いな!」と思う。
 ランは、温室で、鉢植えでと思われているけれど、野生のものは、南アジアに多く、冬に低温になる山地の大木に着生して咲いている。
「 デンドロビューム」とは、ギリシャ語で「木の上で生活する。」という意味らしい。
ボルネオ島の海抜1000mにある植物園で、指の先ほどの‘野生のデンドロビューム’と‘野生のエビネラン’が、見上げるような木に着生して、垂れて咲いているのを見た。
 デンドロビュームは、東ヒマラヤの南斜面で、英国人が最初に発見したといわれている。
 今は、華やかで人目を引き付けるランだけど、何千年も人里離れた場所に、人知れず秘かに咲いてきた、地味で実直な花です。

0 件のコメント: