「佐藤陽子さんのミニコンサートへ行かない?」 と誘ってもらった。「行きます!行きます!」と言って、熱海へ出かけた。
もう、梅も見ごろだろうと。
池田満寿夫氏の工房と御自宅は、熱海市に寄付されて一般公開をされている。
沢山のブロンズ・版画・絵画・コラージュ・陶芸品・オブジェ・書・陽子氏の衣装・蔵書と共に、これから創作に入るといわんばかりの状態で残されてあった。
午後3時から、起雲閣のホール(100名)で、「お話と演奏会」は 行われた。
「彼は、じゃれついた犬と昏倒し、私の腕の中で、フーッと大きな息を吐き、そのまま亡くなった。創作したいものが次々に湧いて、忙しくしていたから過労死だと思っている。死ぬ時は、陽子の腕の中だよ!と彼は、いつも言っていました。満寿夫さんへの評価が高まり、認められるまで長生きをしたい!生きるという願いを諦めない。」と 話された。 J Sバッハの曲 G線上のアリア・死の舞い・シャコンヌ・チャルダッシュの女王・アベマリアを演奏された。(無伴奏ヴァイオリンの為の楽曲)
50年前、佐藤陽子氏がレオニード・コーガン氏に才能を認められ、ロシアに留学されるという新聞記事を読んで、「まあ!こんなに小さなお子さんが!」と驚いた頃を思い出す。 CDを求めサインをして頂いて、写真も一緒に撮らせて頂きました。起雲閣を出ると、もう夕方になっていた。 薄い紅色の海を見ながら、山の手のあちこちに咲いている梅を見ながら帰った。
暮れなずむ熱海の海や春浅し つるばみ
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