2010年3月11日木曜日

修二会 (しゅにえ)…お水取り

 寒い日が続く。会う人毎に、「まだまだ寒いですねえ!昨日は暖かかったのに!」と 挨拶を交わす。
子供の頃から、「奈良のお水取りが終わらにゃあ、温うはならんねえ!」と 大人達は言っていた。私は、‘奈良の池に住む水鳥が、まだ寒い’のだと、子供心に思っていた。
 751年東大寺が開山されて、翌年から、‘修二会’は行われ続けている。1ヶ月近い‘行’は、様々な、しきたりを踏襲し、途絶える事なく続いてきた。
「街道をゆく」の中で、司馬遼太郎氏は‘どんな時代にも‘修二会’が、脈々と続けられてきたことに‘驚きと賞賛’を惜しまれない 。
 3年前、この時期に友人10余名で‘奈良吟行’をした。 大群衆の中に混じって、二月堂の廊下が見える所で、じっと待っていて、夜7時に階段を駆け登ってきた‘お松明’に、痺れるような感動を覚えて身体が震えた。  
       (写真は、ネットからお借りしました。)

   お松明に昂ぶりしまま奈良泊り      つるばみ

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