「小さな幸せ それさえも 捨ててしまった 自分の手から くちなしの花を 花を見るたび 淋しい笑顔が又浮かぶ…」(水木かおる作詞)
可哀想なくちなしの花! 「うちへいらっしゃい!」と 言いながら、一枝手折った。
映画‘旅情’を思い出して、ヴェネチアで求めた小さな壜に生けた。 枕元の棚においたら、良い香りがして眠りを誘う。そろそろ純白の花びらも錆びてきたが、まだ匂う。
くちなしの実は、4cmくらいで防錘形、黄赤色をしている。布・たくわん・くり等を染めるけれど、中国では、‘気持ちを落ち着かせる薬効がある’ として漢方薬に使われる。
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