2009年7月3日金曜日

くちなし(梔子) アカネ科

 スーパーからの帰り道、傘をさして歩いていたら、くちなしの花が白く咲いていた。じっと見ていたら、渡哲也の歌が浮かんできた。
「小さな幸せ それさえも 捨ててしまった 自分の手から くちなしの花を 花を見るたび 淋しい笑顔が又浮かぶ…」(水木かおる作詞) 
 可哀想なくちなしの花!  「うちへいらっしゃい!」と 言いながら、一枝手折った。
映画‘旅情’を思い出して、ヴェネチアで求めた小さな壜に生けた。 枕元の棚においたら、良い香りがして眠りを誘う。そろそろ純白の花びらも錆びてきたが、まだ匂う。
 くちなしの実は、4cmくらいで防錘形、黄赤色をしている。布・たくわん・くり等を染めるけれど、中国では、‘気持ちを落ち着かせる薬効がある’ として漢方薬に使われる。

0 件のコメント: