2010年11月14日日曜日

吟行会

芭蕉翁は46歳の時、旧暦の3月27日(5月16日)に深川を出発して、北上し平泉から最上川へ、酒田から日本海沿いに南下して、山中温泉で暫く疲れを癒している。 それから敦賀へ、旧暦9月6日(10月18日)に大垣で「奥の細道」の旅を終えている。

 高校生の頃の友人9名(男子4・女子5)で大垣へ吟行に出かけた。人口16万人の大垣市は、地下水の豊富な町であちこちに湧き出ている。半日案内して下さったボランティアガイドの方が、「家では井戸水を使い、水道水は庭で水撒きに使っています。」と言われたので驚いた。彼の小学校の折りの‘蛤の潮干狩り’は、この川港から船を出したそうです。
「奥の細道」の最後の句は 「蛤のふたみに別れ行く秋ぞ」芭蕉 で締め括ってある。
又富有柿の産地とかで伊吹山を望む静かな町だった。大垣城の外堀、中堀、内堀があちこちに残り、古い街路樹が紅葉したり黄葉して美しい。帰る朝、ホテルの部屋から伊吹山を見ようと窓に寄ると、大きく虹も見えた。

 芭蕉翁は旧暦10月12日に亡くなられていて、‘翁忌’とか‘時雨忌’と言われて俳句の中によく詠まれている。



翁忌に大垣巡る縁かな     つるばみ




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