2011年2月25日金曜日

「老年の価値」 ヘルマン・ヘッセ(1877~1962)

 図書室の本棚を眺めていて見つけた。窓際の明るい場所で立ち読みしていたけれど、疲れたので借りて帰った。
 ヘッセ研究者の権威で、数多くの著作を編集出版されたフォルカー・ミヒェルス編・岡田朝雄-訳です。20歳の頃読んだ作品は全て高橋健二(1902 ~1998)訳だったと思う。
40年にわたる詩、エッセー、手紙、たくさんのモノクロ写真は、末息子の写真家マルティーン(1911~1968)の作品、ページ毎素晴らしい。
「死を準備する道にいったん踏み出した者は、もはや挫折することはなく、いっそう熟成の度をますのみである。」とある。この言葉の意味のどれほども私には判らないけれど、ちょっと嬉しい。
この本を読み終えたら、次は「庭仕事の愉しみ」ヘルマン・ヘッセ(草思社)を借りよう。
表紙は芥子色だったけど、やはりモノクロだなあ!と思って変えた。

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