植物園の温室の前に 「カトレアが満開です。ご覧ください。」という札が下がっていた。
扉を開けると甘い香りが満ちている。誰もいないので「ワー!ラッキー!」と言いながら、独り占めした。洋ランの女王と言われるだけあって、堂々たる艶やかさに圧倒される。
カトレアはブラジルの山深いジャングルで1818年に発見され、ヨーロッパに入った。日本では地味目のランが主流だったけれど、戦後、駐留軍のパーティーの折りに、胸を飾るために大枚をはたいて探し求めたようで、一気に栽培が広がっていった。
今年の‘世界ラン展2011’の大賞は、園芸研究家の江尻光一氏が21年間育てられた‘ピュアホワイト’だ とテレビで放映していた。
清楚ながら華やかな白い花が2000輪も咲いている大きな鉢が飾られていた。「一つの苗から時間をかけて拡がりました。」と 淡々と話しておられた。
「春新芽は親株の生え際から出て、養分を取る為に、親の茎は少しづつ皺が出てくる。新芽が一人前に生長し養分を貯えると、秋に親株は元気が出てくる。」と書いておられる。
グリーンセンターの温室で
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