2010年6月26日土曜日
アンリ・ド・トウールーズ=ロートレック
画家ロートレック(1864~1901年)の生まれ育った町 アルビ を訪ねた。
青銅器時代から人が住んでいたと言われるが、1450年ころから藍の染料で栄え、パステル画材の取引で豊かになった町です。今は、しゃれた帽子で有名です。
ホテルに落ち着いてから夕飯の為に歩いて出かけた。
生家のそばのレストランでは、美食家だったロートレックが出した‘レシピ本’の中の料理を出している。豪華なしつらい、華やかなマダム、美しい皿、手を抜いていない料理を味わった。帰る時に黒人の料理人が挨拶した。
伯爵家に生まれたロートレックは13歳の時に椅子から落ちて、大腿骨を骨折、一年後リハビリ中に溝に落ちて、両方の足を骨折し成長が止まった。
その頃の貴族は、家系内の血族結婚が多く遺伝子疾患が出ていると言われている。
近くに聖チュチリア大聖堂があり、そばの司教の屋敷が美術館になっていた。母親の寄贈で1000点の作品が展示してある。乗馬に憧れて馬の絵が多い。
鏡の中の自画像は一枚だけ。母親を描いたものは3枚で、3枚とも絵具をミルクで溶いたような柔らかい色調だけれど、どの顔も目を伏せて憂いに満ちている。
パリで、アルコール中毒と性病で心と体を病み、母親の館で37歳で亡くなった。「お母さん!あなただけです!」という最後の言葉を残している。
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