2010年5月24日月曜日

微塵唐草



 






 「京都へ行くならば‘うるわし屋’さんに寄って見てね!」と、ご近所のMさんが教えて下さった。
京都御所の南、裁判所を東の方へ歩くと、窓から漆器や銀器やガラス器や陶器が見える。
江戸後期から明治の初め頃のものを集めてあるそうです。‘こんな感じの物が、生活の中に少しあると好いな!’と思う。
スタイルもセンスも良い女店主が、枝ぶりを気にしつつ壷に投げ入れで活けていた。
‘みじん唐草の豆皿’が気に入った。裏には‘成化年製’と書いてあるので、1760~90年の間のものだろう。呉須の染付けが柔らかく、繊細に描きこんである。
小振りの茶碗が気に入って、手に取って迷っていたら「蛍が飛んでいるのですよ!」と 上品な店主の一言で買うことにした。書きこんである草の葉が揺れているようです。

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