2011年6月29日水曜日

驚いたッ!

 お昼前には、もう30℃を超えたけれど、必要なものが数点あるので100円ショップへ出かけた。日傘をさして歩いていると、向こうから自転車に乗って、首からダッコ紐で赤ちゃんを胸に抱えた若いママが走ってくる。
左手でハンドルを持ちながら、右手で哺乳瓶のミルクをあげていて、驚いたッ!
「マア~!スゴ~イ!」と 口を開けたまま見ていると、笑いながら走って行ってしまった!
目のお化粧はバッチリで、つけまつげが長かったなあ!と後ろ姿を見送った。
赤ちゃんはお腹が空くと‘マッタナシ’だし、朝作ったミルクは早く飲ませないといたむ。
逞しい若いママの笑顔が忘れられない。

2011年6月28日火曜日

ビワ (バラ科)

 瀬戸内海を見おろす丘で育った‘ビワ’が届いた。海に沈む夕日の色をしていて、白い産毛に包まれて丸々としていた。
今朝のデザートにはピッタリだった。
中国南西部原産で昔から愛されてきた果物です。薬効もあるらしい葉はお茶にしたり、お灸の時に使ったり、風呂にも入れる。
種が大きくて、食べるところが少ないと文句を言う人もいるけれど、可食率が65~70%でバナナと一緒と聞いて驚いた。バナナの皮は食べられないや!と気づいた。
種はホワイトリカーに入れて‘ビワ種酒’を造ることにした。香りが良いらしい。

「桃栗3年柿8年ビワは早くて13年」と母がよく言っていた。「辛抱しなさいよ!」と言うことらしい。

「懐かしい童謡・唱歌・わらべ歌・寮歌・民謡・歌謡」をインターネットで出してEnterをクリックして、「ひ」を開いて、「びわ」を選ぶと曲が流れる。まどみちをさんの詩が優しくて、今朝は唄った。

2011年6月27日月曜日

ベニバナ (キク科)

 昨日、ご近所のKさんが「桶川の紅花祭りに行ってきたから!」とベニバナの花束と種の袋を下さった。
オレンジ色が美しい!赤い色素を含むので濃いオレンジ色も混じる。1本の茎に花と蕾が8個ついている。
 エジプト原産で世界中で栽培されてきた。日本へは中国から染料として入ってきたようで、古墳からも出ている。
江戸時代の埼玉県北の桶川宿は、最上地方に次ぐ産地だったらしい。
「種は3月に撒くと良いそうですよ!」とKさんがおっしゃった。弱アルカリ性の土にして、来年は育ててみよう。間引きした若菜は和え物で頂けるらしい。

 ずーっと気持ちに引っかかっていた「マロニエ通りのピンクの花をつけたトチノキの名前は、正確には‘紅花栃の木’だ!」 と 思った。

2011年6月24日金曜日

グリッシーニ

 明日の午後はMさんのお宅で‘コーヒーを楽しみながら、クラシック音楽を聴く会’があるので、グリッシーニを焼いた。
コーヒーは、機械でガーググッカチカチポトポトッと入れて下さるので、My cap を持って行き、おやつにはグリッシーニを持って行く。
今月の曲目はグリークが中心です。北欧の風景が畳1枚分くらいの大画面に映し出されるけれど、大画面にも関わらず気持ちよく眠ってしまうことがある。
先月はドイツ。その前の月はイタリアの風景だった。

 ‘グリッシーニ’は17世紀のイタリアで生まれたパンで、細長くカリッとした食感で、しっかり噛むと美味しくてワインによく合う。
シンプルなのと、ゴマ、粉チーズ、胡椒を混ぜたのと2種類作った。歯の悪い人が多いのでどうかなあ?
何処で食べたっけ?とイタリア旅行の書類を探していたら、30cmほどの細長い紙袋が出てきて、アリタリア航空のおやつで出たんだ!と 思い出した。


レシピは素子さんのを使い、マットは彼女が作られました。

2011年6月23日木曜日

ナツハゼ(夏黄櫨) ツツジ科

 花屋さんの店先で‘小さい実をつけたナツハゼ’の鉢植えが売られていた。
こんな所で珍しい!買わないけれど写真を撮らせて頂いた。
ある夏、ハイキングの途中で、燃えるように紅葉しているのを見て驚いていて、‘ナツハゼの木’だと教えてもらったことがある。
五月には釣鐘型の小さな花が並んで咲くらしい。見たことはない。
秋になると紫黒色の甘酸っぱい実が熟れて、山の子供達のお楽しみになっている。黒く染まった舌を見せっこするのは楽しいだろうな!
ポリフェノール(アントシアンなど)の含有量がダントツに多いらしく栽培農家も増えてきたらしい。こんど‘農産物の店’でジャムを見つけたら買いたいな!と思っている。
花の写真はお借りしました。

2011年6月20日月曜日

泉州の水茄子

泉州地方の‘水茄子’は、両手で握るとポタポタ水が落ちるほど水分が多く、アクが少ない。生か糠床につけて頂く。
紫陽花が美しいこの時期にだけ頂ける珍しい茄子です。初めて食べました。
爽やかな食感とかすかな甘みでした。

 茄子の原産地はインド東部といわれ、ビルマ(今はミャンマー)を経由して、中国から奈良時代に‘奈須比’として入ってきたといわれている。
子供の頃は‘ナスビ’と言っていた。

 仙台に住んでいた頃に親指ほどの小ナスの‘長茄子漬け’をよく食べました。皮が堅いけれど、しっかり漬かっていて保存食も寒い地方ならではだなあ!と感心したのを思い出した。

「梅雨のひと時だけ通り過ぎて行く季節の食感は、水茄子ならではと思う。」という美しい言葉に参りました。

2011年6月16日木曜日

ウチワサボテン (サボテン科)

 国道17号を南に走っていて、対抗車線の向こうに‘ウチワサボテンの黄色い花’が見えた。
帰りに寄り道してレストランの駐車場へ入った。3mもの高さに茂っている。1・2月は結構寒いけれど、何年くらい経っているのだろうか。黄色い花が高いので、手を上げてカメラだけ突き出して撮ったけれど、なんとか映っていた。
団扇のような葉っぱだなあ!と思ったけれど茎らしい。
‘団扇仙人手’と言われているらしいけれど、こんな手と握手したら大変だな!と笑ってしまった。


果実も茎も茹でたり、焼いたり、炒めたり、ピクルスにしたり、生でも美味しいらしい。
susumu先生から外国で召し上がったと、伺ったことがある。
3年前、ナポリの町で軽トラックが野菜と一緒に運んでいるのを見た。カプリ島では生っていた。実の写真はお借りしました。

2011年6月14日火曜日

青梅の頃

 スーパーの売り場の一角に土のついたラッキョーが並び始めると、青梅が出てくる。
梅の実がなくなりかけると赤シソの葉が並ぶ。
「青梅・黒酢・黒砂糖」「青梅・酒粕・キビ糖」を、今年も漬けた。酒粕に漬ける梅は、塩をまぶして板摺りする。手の平が赤くなるまで摺ると、実の種離れがよくなる。これから熟した梅が出てきたら、麦味噌とキビ糖で「梅味噌」を作る。
若い頃は、梅漬けの準備に普段より出費がかさんで困った。あと少しで6月の給料には、昇給の2ヶ月分が加算されるし、ボーナスも出るのに!と思ったものです。
「その話はもう何十回も聞いた!」と一蹴されるので、毎年古いグチを言うのは止めた。


    梅漬ける母の手際や真似てをり   つるばみ

2011年6月9日木曜日

ショーウインドー


 松屋銀座のルイビトンのショーウインドーが素敵で足を止めた。
旅行鞄を2個の小さな気球がぶらさげている、そして横に飛行機が何機も飾ってあった。壁には雲の映像が流れている。
「さあ~!この鞄を持って世界旅行へ行きましょう!」と誘っているみたいだった。

朝10時の銀座は、出勤の人々や開店準備で忙しそうだ。

飛行機はショーウインドーの中のを撮ったけれど、朝日が反射して、マロニエ通りを挟んだ向かいのブルガリが写っている、ガラスにカメラレンズを押し当てて撮ったのだけれど?

2011年6月6日月曜日

ネジバナ (ラン科)

             
 日当たりの良い野原や芝生の中に‘ネジバナ’を見つけた時は嬉しい!
花言葉は「思慕」。太い茎に纏わり付くようにせり上がり咲く様をいうのだろう。右巻き・左巻きがあるという。ピンク色しか見たことがないけれど、白や緑色もあるとか。
盆栽仕立てにする人もあるそうだけれど、育てるのは難しそうです。

「奥の細道」を辿る旅をした時に、福島で‘文知摺石’を見た。
巨石にねじれ模様があり、そこに麻糸で織った布を当てて、草を摺り込んで染め、模様を浮き上がらせたといわれている。
「陸奥(みちのく)の偲ぶもじずり誰ゆえに乱れ初めにし我ならなくに」 源融(みなもとのとおる)
やはり恋しい心を詠っている。
芭蕉が文知摺観音堂を訪ねたのは、6月17日だった。

2011年6月2日木曜日

ドクダミ (ドクダミ科)

 雨の中でドクダミの花が白く際立つ。白い花びらに見えるのは‘苞’で真ん中の黄色いのが、雄しべと雌しべです。4枚の白い苞を十文字に見立て、又薬効が多いという意味も含めて、夏の季語として「十薬」と言われています。
数年前「珍しい八重ドクダミだから植えてね!」と言って持って来られた方があり、そのドクダミが今年も咲いている。

 先日「きれいな花壇ですね!ご苦労さまです。草は取っても取ってもねえ!」とニコニコしながら話しかけられた。見かけない方なので、「こちらにお住まいですか?」と聞いたら、「いいえ!被災したので娘の所に身を寄せとります。」と言われた。
驚いて「津波だったのですか?」と訊ねると「いいえ!原発から20k圏内で。」と言われて答えようがなかった。
バラを切っていたのでまとめて差し上げた。「爺ちゃんの位牌を持って来てるので飾ります。有難う。」と 言われた。
 廣島に原爆投下後、草木1本生えないだろうと言われたけれど、翌春ドクダミは生えてきたと言われている。