2010年9月10日金曜日

映画 「セラフィーヌの庭」

フランスの素朴派といわれる画家セラフィーヌ・ルイ(1864~1942)の半生を描いた映画を観た。貧しい家の生まれの彼女は、幼いうちに奉公に出される。13歳で女学校に雇われた時にデッサン室で観て絵を学んだのではないかと言われているけれど、その後は、修道院で20年間雇われて後、日雇いの家政婦になる。映画は逞しい裸足で節くれだった指に黒い爪の女性が、夜の川で藻を集めている場面から始まった。パリから北へ40kmの町サンリスに住み、昼は家政婦をしながら、野の花の香りや風に揺れる木々の葉や光を、心のままに描く。絵の具は肉屋の動物の血・教会の聖油・木の実・泥・植物などで自分で作るが、白色は町でツケで買う。サンリスへ静養に来た画商で収集家でもあるヴィルヘルム・ウーデ(独・1874~1974)に才能を認められてから、励まされ援助を受けて花開いてゆくけれど、戦争や世界恐慌で援助も難しくなってゆく。才能と孤独と狂気に彼女の心は次第に狂気のほうへ振れてゆく。78歳で亡くなる前の10年間は精神病院で過し、絵は全く描いていない。女優ヨランド・モロー(1953~)は画家その人のように思えた。 原作は「セラフィーヌ」 著者フランソワーズ・クロアレク (臨床精神病理学博士)


1 件のコメント:

susumu さんのコメント...

 岩波ホールで予告編を見て、観に行かなきゃと思っていたのに、雑事にかまけて忘れていました。

 まだ間に合いそうですね。時間を作って観に行かなきゃ。

 どうもありがとうございました。