2011年9月25日日曜日

3.11絵本プロジェクトいわて

 台風15号が関東地方へ移動してきた日に‘末盛千枝子さんのお話会’を聞きに、神楽坂の「日本出版クラブ会館」へ出かけた。
絵本の出版に関わり‘すえもりブックス’を設立された方です。
昨年5月東京から両親の故里盛岡に移り住まわれて、初めての冬を越され、3月11日に大震災に遭われました。
こんな時に自分にできる事は!と考えられて「子供たちに絵本を届けよう!」と全国に呼びかけ絵本を集められた。
 「送り先を我が家にしなくて良かった!」と笑いながら話された。毎日、ダンボール箱が200~300箱も送られてきたそうです。
「子供たちが読んだ本です。」とか「孫の為にとって置いたけれど行き場がないので…」とか「5万円を預かりましたので選んで送ります。」という本屋さんからとか。
57000箱、22万冊の本。倉庫は公民館で、近所のお母さん方が集まって、記録・開封・年齢別に仕分けを手際よくされたそうです。
4月4日から‘絵本カー’で届け始めて、被災地を歩いた凄まじい情景も写真で見せていただいた。
メチャクチャな宮古駅に立ち、海に向かって祈る若い僧の姿は胸に迫るものがありました。この方は北から南へ行脚を続けられている途中だったとか。‘ビルマの竪琴’を思った!と話された。大船渡の高台にある畳敷きの古い教会でも、子供たちは絵本が着くと、表情が変わって夢中になっていく様子がよく分かる。
IBBYの理事でもいらっしゃる末盛氏は、大戦後のドイツから始まった‘国際児童図書協議会’の運動の原点をも話された。

 帰りは案の定、台風が荒れ狂って、JR全線ストップした。赤羽駅で4時間立ったまま「人生に大切なことはすべて絵本から教わった」末盛千枝子著を読みながら凌いだ。

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