2013年6月15日土曜日

土牢

日蓮上人が佐渡へ流罪になる際、弟子日朗(1245~1320)が幽閉されたという土牢のある光則寺へ寄りました。
近くの長谷寺の賑わいをよそに、露をのせた緑に蔽われた寺は、ひっそりとしていました。

山門を入ると、小さな賽銭箱があり、山野草と茶花のマップが置いてあった。自然の草花が敷地全体にある。一歩づつ花のありかを見る。
額アジサイばかりがあちこちに咲いていた。‘クレナイ’という名のアジサイが多い。住職の拘りだろうか。


「ここの海棠は素晴らしいですよ!」と言われた通り、古い棚と一体になって、枝を大きく広げていた。樹齢200年だとか。花を見に来年も来ようと思った。
敷地の端の階段と山道をあがって、土牢を見ました。中は広く天井も高かった。降りる時、滑らないように、転ばないように気を付けた。
「あ~っつ!ハンゲショウ(半夏生)が!」という声で駆けつけると、葉が白くなったのや未だ途中までのが茂っていた。今年も、もう半分が過ぎるなあ!
     出口近くに、美しい羽根を長く引いたクジャクが、2羽いました。草を差し出すと、勢いよく食べたけれど、羽根は広げなかった。

     穿たれし土牢暗く半夏雨     つるばみ

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